- 40 オールア平原 -




(マーリを連れて歩くゼーダ)
妖星のゼーダ
「…さっさと歩かぬかッ!

(マーリが座りこむ)
侍女マーリ
「……ユ…ミル…様…。
 あ…、あぁ……。
妖星のゼーダ
「これでは使いものにならん。
 仕方ない、精神を破壊してでも…


謎の声
「どうするつもりだ?
 ゼーダよ…
「神による封印、
 貴様等魔界の住人には
 解けぬであろう?
(リチャード・ボルドウィン・タムズが現れる)
妖星のゼーダ
「リッ、リチャードか…。
 どうだ、取り引きせんか?
「貴様等の望みは神との接触…
 神の祝福を受ける事であろう?

「儂が出来る限りの力になる。
 どうだ、あの遺跡の封印解除を
 手伝わぬか?
冥煌騎士リチャード
「利害は一致しているが…
 又、裏切りはしないだろうな?
妖星のゼーダ
「あれは仕方なかったのだ。
 カオスゲートが崩壊した以上…
「奴等を利用するしか、
 ダニカ様復活の為には、ああする
 より他に手が……
(タムズがゼーダに剣を向ける)
冥煌騎士リチャード
「言い訳など聞きたくはない!

「我々が欲するものは…
 神の祝福…、究極の力だ。
 その為なら力を貸そう。
妖星のゼーダ
「わ…、分かった。

(タムズが剣を引く)
冥煌騎士ボルドウィン
「初めから言っていたであろう?
 我々に従えと……


■(作戦会議室)
軍師ヒューゴー
「西への進路上で、非常に多くの
 魔界の住人が目撃されている。
「魔界の住人の目的地は、
 どうやら西のケレオレス山…
 恐らく、その地にある遺跡じゃな。
マグナス
「西部山中の遺跡…
 そこにダニカ神が?
「まさかッ!
 バーサ神殿と同じ…
軍師ヒューゴー
「十分に考えられる事じゃな。
 …とにかく……
「行く手を阻む者を倒さねば、
 先へは進めんぞ。

「…これを見てくれ。


それでは説明を始めるぞ。


今回は、南東に位置する『ランデリッヒ砦』を
本拠地として行動することになる。

目標となるのは、本拠地から北西に向かって
約2日の距離にある『アンデロート関門』じゃ。

この関門の制圧が今作戦の目的となる。


見てわかるように、
この地域の陸地は2つの川によって
大きく分断されている。
どうやら敵の本隊は、
川の向こう側でこちらが攻め込んで来るのを
待ち構えているようじゃ。
何処にどれだけの部隊をまわすか?
…難しい問題じゃな。


軍師ヒューゴー
「今まで以上に厳しい戦いとなる。
 気を引き締めるんじゃぞ!


□教示の地ルバン
シスター
「王家の人間が死んで、
 ローディスの人達が残りました。
「私たちに残された希望は、
 もう…貴方たちだけ。
 …頼みます、この国を!!


□紀律の地ブロード
(金) 少年
「王家の人たちは、みんな
 いなくなっちゃったけど、

「パラティヌスは終わらない。
 ボクたちだってガマンしてる
 だけじゃないよね。
「ねえ! ローディスに
 ひとあわ吹かせてやろうよッ!!



□宿場町ランデック
酒場の親父
「ローディスに十六の騎士団が
 あるのは知っているかい?
「ローディスは大きく八領に別れ、(ママ)
 それぞれが一つ、または複数の
 騎士団を持っているのさ。
「三司官の一人、軍官のリチャード
 って男がいただろう?
 あの男も本国では領主らしいよ。


□アルベスタ
老人
「わしが子供の頃から
 聞かされてきた伝説…。

「もちろん、おとぎ話じゃと
 思っていたがね。
 ところが聞いた話では、
「究極の力ってのは
 本当にあるんじゃと?
 長生きはしてみるもんじゃな。


□トラノス
(藍) 若い女性
「伝説、神話…そんなのは、
 もうどうだっていい!!
「これは私たち、人間の問題よ。
 誇りを持ってこのパラティヌスを
 …私の国を守りたい…。
「…ただそれだけよ!!


□ザーボウの村
(藍) 年輩の男性
「ローディスのヤツら、逃げ出したん
 じゃなかったのか?
「西部城を根城にして
 なにか企んでいやがるって話だ。
 まだ何か起こるっていうのか!?


□バータセーク
(金) 少女
「ローディス教国が…
 こんなに簡単に退くなんて…
「ありえないことだわ。けれど…
 すぐに本国へ戻って大部隊を
 連れて来ないってことは、
「彼らには、何か戻れない
 理由でもあるのかしら…?



□ケーセグの町
(金)
年輩の男性
「ローディス教国の奴ら…、
 大人しく引き返せばいいものを。
「まだ、この国を苦しめようってのか!
 この国に何があるっていうんだ?
 奴らが固執する理由とは…一体!?


□交易の地アパティン
(藍) 年輩の女性
「さぁ、本当の革命の始まりだね。
 ここからが腕の見せ所だよ。
「権力が滅び、今はまだ白紙の状態。
 あなた達が、この地にどんな世界を
 描いていくのか…。
「数々の現実を目にし、
 多くの苦難を乗り越えてきた
 あなた達ならばきっと…
「素晴らしい国を造れるはずだわ。




□アンデロート関門

「冥煌騎士ッ!!
 お前達、まだこの国に…
「何故魔界の住人に味方する?
 この世界をどうするつもりだ?


「冥煌騎士ッ!!
 あなた達、まだこの国に…
「何故魔界の住人に味方するの?
 この世界をどうするつもり?

冥煌騎士タムズ
「…貴様等に関わったおかげで
 我等の騎士団は壊滅だ。
「教皇から賜りし光焔十字軍も、
 全く役に立たぬ状態。

「この様な状況となっては、
 我々はもう本国には戻れぬ。

(ボルドウィンが剣を抜く)
冥煌騎士ボルドウィン
「俺達は、究極の力を手にして
 返り咲くッ!
「教国騎士団の頂点に…
 いや、世界に君臨してやる。

「俺達を馬鹿にした奴等を…
 クーデターに紛れ、我が父を
 亡き者とした奴等を…
「全ての者を跪かせてやるッ!



「その先に何がある?
 憎しみを積み重ねどうする?
「お前達は間違っている!
 究極の力は、人が手にすべきもの
 などではない。
「お前達の企み…
 阻止させてもらうぞッ!!


「その先に何が残るの?
 憎しみを積み重ねても何も…
「あなた達は間違っている!
 究極の力は、人が手にすべきもの
 などではないわ。
「お前達の企み…
 阻止させてもらうわッ!!

(タムズが剣を抜く)
冥煌騎士タムズ
「下がれ、ボルドウィン!

「ここは私に任せ、
 お前は遺跡へ向かえッ!

冥煌騎士ボルドウィン
「しかしッ!

冥煌騎士タムズ
「行けと言うのが分からんかッ!
 何の為にここ迄来たッ!
「お前達兄弟の手で、
 ダニカ神の復活を成すのだ。
 そして究極の力を…
「神の力の秘密を手にするのだ!
 …手にしてみせろッ!

(ボルドウィンが姿を消す)
冥煌騎士タムズ
「待たせてしまったな。

「さぁ来るがいい!
 …ここは通さんぞッ!

Fight

冥煌騎士タムズ
「さらばだ…リチャード…
 …ボル…ウィ……


■クリア後
(戦時会議室)
軍師ヒューゴー
「…冥煌騎士は西部城を拠点に
 行動しているらしい。
「また、究極の力を得る為に、
 魔界の住人と手を組んだ様じゃ。

「奴等には既に大義など無い。
 全ては私欲の為の行動であろう。

マグナス
「しかし、何故魔界の住人が
 ローディスに従う?
軍師ヒューゴー
「そればかりは私にも分からん。

「魔界の住人とは言え、
 話の通じぬ相手ではない事は
 分かっておるがな。
マグナス
「利害が一致したという事か。
 究極の力を手にする為にそこ迄…
軍師ヒューゴー
「直接遺跡に向かいたいところでは
 あるが…
「それでは西部城に控える敵に、
 背中を見せる事になってしまう。
 …城の攻略が先決じゃな。
「…聞いた話によると、あの城には
 遺跡の調査書があるそうじゃ。
 これも奴等の狙いの一つかのぉ?


□教示の地ルバン
シスター
「行くのですね…覚悟は良いですか?
 やり残したことはありませんか?
「…あなた方の前途が
 神の優しき光に照らされますよう、
 お祈りしております。


□紀律の地ブロード
(金) 少年
「こんどはゼノビアの人たちと
 なかよくするの?
「ゼノビアの人たちはこの国を
 じゅうぞうしたり、せめて
 こないって、やくそくできる?
「だいじょうぶ?


□宿場町ランデック
酒場の親父
「俺は思うんだ。
 王家が滅びるのは運命だったと。
「究極の力だか何だかしらないが、
 所詮は借り物の力だったという
 ことだろう?
「借り物の力で王様になったのなら、
 いつかは返さなきゃいけない。
 …仕方ないよな。
「王家が滅びること。
 …開闢王の払った代償かもな。



□アルベスタ
老人
「この地におぬしらが来る少し前…
 見慣れぬ貴族がいたよ。
「…おそらく中央から逃げてきたの
 じゃろう。一団はこの地を抜け、
 さらに西へと行ってしもうた。
「ローディス教国に亡命する気
 なんだろうねえ。ま、わしらには
 関係ないことじゃな。


□トラノス
(藍) 若い女性
「貴方たちの革命にはゼノビア人が
 協力していたそうね…。
「ゼノビア王国にしてみれば、
 ローディス教国が、この
 パラティヌスを従属国とし、
「ゼノビア国境付近までをも
 パラティヌス領にされてちゃ、
 看過出来ないわよね。
「革命軍とパラティヌス王国軍との
 戦いは、ゼノビアとローディスとの
 戦いでもあった…。
「そう考えることも出来ない?




□ザーボウの村
(藍) 年輩の男性
「ローディスのヤツら、
 自分たちに従属していた国が、
「まさか魔界の力を手にして、
 歯向かってくるとは、
 思いも寄らなかっただろうなあ。
「…結局王家は滅んじまったが、
 ここには革命軍が…まだ俺たちの
 味方が残っている!!
「ローディスの冥煌騎士団も、
 今は手を退くしかないと思うよ。



□交易の地アパティン
(藍) 年輩の女性
「ローディスが
 中央に侵攻してからというもの、
「ずっと往来を規制されていた
 このアジャール平原だけど…(ママ)

「貴方たちが来てくれたおかげで、
 再び西部と中央の行き来が可能に
 なったよ。どうもありがとう。


□バータセーク
(金) 少女
「ねっ、もうやめようよ、
 争うのは…。
「もうこれ以上…
 誰も痛い思いも…
 悲しい思いも、したくない。
「逃げた相手を追いつめる
 必要なんて、何処にもないわ。

「ねっ、もうやめようよ。




□ケーセグの町
(金) 年輩の男性
「ローディスを止めてくれ。奴ら…
 まだ何か企んでいやがる…。
「部下を失い、中央を追われた奴らに
 一体何が残っているんだ?
 何か…切り札でもあるのか?
「怖いんだよ…追いつめられた奴ほど
 何をしでかすかわからないだろ?
 …昔のアンタ達のようにな。


□アンテロード関門
革命軍兵士(フレイア)
「お前たちの戦いは、
 まだ終わっていないのだな。
「中央を離れることが、
 気がかりなのか?
 …安心しろ、革命は成功した。
「お前たちはもう革命軍ではない。
 そして、この地は私が守ろう。
 行くがいい、信じる道を!!





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