- 37 魔境ティベル -




軍師ヒューゴー
「この地の解放に戦略的意味は
 ほとんど無いが…
「一つ気になる事がある。


マグナス
「…気になる事?

軍師ヒューゴー
「ここも魔界の住人の手により
 支配されている様だが…
「争い事も無く平和なものらしい。
 さらに多くの難民が、この地の
 支配者を慕い集まっておる。
マグナス
「魔界の住人を頼っている
 というのか?
軍師ヒューゴー
「その様じゃ。現在の状況がまた、
 おかしな事になっておる。
「魔界の住人達は、まるで難民達を
 守るかの様に兵を展開。
 …我々を排除する気の様じゃ。
「…詳細は、この様になっておる。




それでは説明を始めるぞ。


今回は、中央に位置する『ファザーノ』を
本拠地として行動することになる。

目標となるのは、本拠地から西に向かって
約1日の距離にある『荒城ロイデガスト』じゃ。

この城の制圧が今作戦の目的となる。


敵の部隊を構成するのは魔界の住人達じゃが、
高い能力を持つ、より高位の存在が
その中心となっているらしい。
奴らの仲には、我々の思いもよらぬような
特殊能力を持つ者もいる。
だが、対処法は必ずある。諦めるでないぞ。


軍師ヒューゴー
「連中がどういうつもりかは
 分からんが…
「我々の行動を監視し、
 戦いに備えている事だけは
 確かじゃな。


<MissionStart>
□ラグーザの町
老人
「人は争い続ける。…争わねば
 生きていけないのか?
「…それでは大地の覇権を求める、
 オウガ達と何も変わらないのでは
 ないか。…そう、何もな。


□シェレフテオ
酒場の親父
「いやぁ、今日も冷えるねぇ。
 どうだい、一杯!
「…ところで、アンタ達大勢で
 何の用だい? 雪山に囲まれた
 極寒の地…、魔境ティベルによ。


□カレスアンド
(藍) 若い女性
「貴方たちも、いい加減くだらない
 戦争なんて止めなさいよ?
「ここは素晴らしい場所よ。
 軍隊だって来やしないわ。

「魔界の住人だって、
 あの方がいれば…。



□山間の村ロクリ
(金) 年輩の男性
「皆、いい所に住もうとする。
 だから争いが起こるんだ。
「国家戦争だって、領地争いだって、
 畑の取り合いだってそうだろ。
 …そう考えると此所はいい所だよ。


□教示の地レッチェ
シスター
「魔界の者だからといって、安易に
 悪と決めつけていませんか?
「あの方は素晴らしい方です。
 私たちの心を解放して下さった…。

「心奥深く、暗き闇の中に
 閉じ込められていた欲望を暴き、
 そして自由にして下さった。
「あぁ、こんなに清々しい気分は
 初めて…。我慢しない事がこんなにも
 気持ちいいことだったなんて!!


□荒村トリカーゼ
(藍) 年輩の女性
「人間ってさ、醜い生き物だよね。
 …滅ぶべきかもしれないね。
「だってそうでしょ。自分のコト
 ばっかり考えて、他人を傷つける
 こともいとわない。
「…神様や魔界の力を利用して、
 大地の形まで変えてしまう。
 やっぱり滅ぶべきかねぇ?


□荒城ロイデガスト
>初戦
唯心伯フロム
「何故我の邪魔をする? 貴様等人間の
 欲望を叶えてやろうというのに…
「我等の世界と同じく、
 あらゆる事から解放してやろうと…

「何者にも縛られない、理想の世界を
 生み出してやろうというのに…。
Fight


>シィン
唯心伯フロム
「束縛を嫌い、空に生きる者よ。
 …お前の欲望を叶えよう。
「お前の心もそれを…
 真の解放を望んでいるだろう?
 …さぁ、武器を捨てるのだ。
翼雲のシィン
「チッチッチッ…
 分かってないなぁオッサン。
「心の…、真の解放だって?
 何でも願いが叶う世界なんて、
 余計なお世話だっつーの。
「周りにあるたくさんの制限や
 枠組み、しがらみの中で、
 どうやって楽しむか?
「どれだけ楽しめるか?
 …これが面白いんだってば!

Fight



■クリア後
唯心伯フロム
「我らの世界は素晴らしいぞ。
 …皆が自由だ。
「皆が自分の感情や欲求に従い、
 自由に生きている。
 ただ一つの法が“強さ”だ。
「人間共よ、分かっているのか?
 くだらぬ事で争っている場合
 ではないのだぞ?
「魔界の者はこの大地を、
 恵み溢れる貴様等の世界を
 狙っているのだ。
「…気を付けるがいい。


マグナス
「どうしてそんな忠告を?

唯心伯フロム
「私は人間が気に入ったのさ…。

「生死とは無関係な所で憎しみあい、
 殺しあいながら、どうでも良い事に
 喜びを感じ、笑っている…。
「そんな…
 心に余裕を持つお前達が……
 気に入った…だけ…さ……


□カレスアンド
流浪の人形師(エンチャンター)
「この世界には、高等な知恵を持った
 種族の造り出した遺産が、
「いまだ発見されることなく、数多く
 眠っています。しかし、私ども人間の
 知恵や知識が及ばなければ、
「いくら優れたものが目の前にあっても
 その存在に気づくことさえ出来ないの
 です。
「日々の勉強を怠ってはいけませんよ。




□シェレフテオ
酒場の親父
「いやぁ、今日も冷えるねぇ。
 どうだい、一杯!
「…ところで、ここの城に棲みついて
 いた魔界の住人だけどさ…
 かなり毛色の変わった奴だったよ。
「人を襲うこともなく、それどころか
 オレ達の生活や考え、言葉や習慣に
 興味を持っていたみたいだ。
「まあ、下手な貴族どもよりも、
 よっぽど話が通じる相手だったさ。



□山間の村ロクリ
(金) 年輩の男性
「魔界の奴が言ってたよ…。ウソか
 ホントかはアンタ達で決めてくれ。
「カオスゲートというのは、
 オレたちの住むこの地上と、
 異世界をつなぐ通路だそうだ。
「ヤツらはそのカオスゲートを抜けて、
 この地上に来たらしいよ。



□ラグーザの町
老人
「まったく…、マッタクなんてコトを
 してくれたんじゃ!?
「あの方は、軍やローディスから、
 わしらを守って下さっていたのじゃ。
 いや、それだけではない…。
「この地に棲む魔界の住人も、
 わしらに一切の危害を加えることも
 なかったのじゃ。…わからんか?
「争わずに分かり合える方法はちゃんと
 あるのじゃ。争って解決しようとする
 奴らは、次元が低いのじゃ。


□教示の地レッチェ
シスター
「フロム様は偉大な御方でした。

「あの方のおかげで、私の心の迷いは
 取り払われ、生きて行くうえで
 沸き起こる数々の不安でさえも、
「些末なものであることを
 理解し得たのです。私たちは、人間と
 彼ら魔界の住人との価値観の違い、
「行動の動機などについて、幾夜にも
 わたって語り合いました…。
 …そして多くの知識を得ました。
「残念なことに、つまらぬ権力争いに
 興じている貴方たちには、到底理解
 出来ないとは思いますけれど。


□荒村トリカーゼ
(藍) 年輩の女性
「私たちは、魔界の住人を恐ろしい
 化け物だって恐れている。
「…でもね、考えてご覧よ。
 自分だけは良い場所に住みたい。
 美味しい物を食べたい。
「他人より、良い思いをしたい…。
 私たち人間も、そんな欲望のままに
 行動している。
「欲望を満たす為に、争い続けている。
 私たちとオウガのどこが違うんだい?
 …同じじゃないか。


□荒城ロイデガスト
(藍) 少年
「ねえねえ、
 どうしてあの人を殺したの?

「…別に殺さなくてもよかったよね。
 でもね、あの人はボクに言ってたよ。
 革命軍がこの地に来たら、
「自分は魔界に帰らなきゃ
 いけないって。いまこの国にいると、
 この国が混乱しちゃうんだって。
「この国が落ち着いたらまた遊びに
 来てくれるって。だから今度は、
 殺しちゃダメだからね。





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