血液嗜好症 (Hematphiria)
 血液を見ることで性的快感を覚え、血液に対して異常な執着を見せる一種の精神病。一般的な性行為では満足を得られず、血を見なければ満足を得られない状態になると「血液淫虐症(ヘマトディプシア)」と呼ばれる。
 ペーター・キュルテン(デュッセルドルフの吸血鬼)などが血液嗜好症だったと考えられている他、『血の悦楽』(1991)の著者キャロル・ペイジの挙げた数字によれば、アメリカには5万人の「吸血鬼」がいるとされる。適当な協力者を得られない場合は犯罪に発展する可能性があるが、血液への興味を隠しながら普通に生活し、同じ趣味のグループ内や恋人などから血液を手に入れていることも多いようだ。
 血液の大半は水分と蛋白質、鉄分などから構成されており、血液を飲むこと自体にさほど害は無いが、血液には嘔吐を催す作用があり、また提供者、受領者共に感染症などに気をつける必要がある。

(1) 自称ヴァンパイアのように自ら表明するよりは、一件普通の人が隠れた趣味としてもっている場合も多いようだ。SMとの関連も深いと思われる。