† 小ヤコブ
James the Less (?〜62頃)


 十二使徒。アルファイ(クロパ?)とマリアの子とされるが、記述が混乱していて良く分からない。アルファイの子ヤコブと小ヤコブを別人とする見方もある。初期キリスト教会の中心的指導者の一人であり、イエスの弟でもあった主の兄弟ヤコブと同一視される。

 イエスの兄弟ヤコブは、イエスの復活を経て教会に参加、ペトロの逃亡後のエルサレム教会指導者となる。エルサレムの使徒会議において「神に立ち返る異邦人を悩ませてはなりません。」と言って、偶像に供えられて汚れた肉やみだらな行い、絞め殺した動物の肉と血などの避けるべきものを手紙にしたためるよう提案した(使徒15:13)。彼は飲酒・肉食をせず、水浴や剃髪をせず、体に油を塗らないナジル人であり、義人として尊敬を集めていたらしい。

 その後、62年頃にエルサレムの議会で過激分子に訴えられて石打の刑によって殉教する。
  •  イエスの兄弟ヤコブは、聖書中の『ヤコブの手紙』の著者とされるが、後代にヤコブの名を用いて書かれたようだ。
  •  祝日は5月3日(フィリポと同じ)。
  •  イエスの弟という伝承から、イエスに似た姿で描かれることもある。また、ユダに代わる十二使徒の候補に選ばれたユストと呼ばれるヨセフは、小ヤコブの兄弟とも云われ、そこからイエスの兄弟ともされる。しかし、プロテスタントでは小ヤコブと主の兄弟ヤコブは別人とされ、別人だとすると小ヤコブは十二使徒の一人であるということしか記されていないことになる。