† アメシスト
Amethyst (SiO2
紫水晶


 水晶のうちで鉄イオンに由来すると云う紫色のもので、古くから宝石として用いられてきた石のひとつ。
 酒の酔いを防ぎ、酔いを覚ますと云われることから、ギリシア語の酒の意(methy)に否定の「a」を付けた酒に酔わない意(amethustos)に由来する。酩酊を防ぐということから、様々な陶酔を未然に防ぐ司教の石として聖職者の指輪に用いられたようだ。
 ギリシア神話では、酒神バッカスが月神ディアナに仕えるニンフ・アメシストを襲った時、ディアナはアメシストを水晶に変えた。その美しさに自らの行いを悔いたバッカスが水晶に葡萄酒を注ぐと、アメシストの水晶は紫色に変わったと伝えられる。別名バッカスストーン。
 恋愛や睡眠に効果があるとも云われる。
  •  二月(宝瓶・双魚宮)の誕生石。
  •  熱や日光によって褪色する。