【畏国王家】



オムドリア・アトカーシャIII世
Omdolia=Astkaasa):国王
(磨羯26日生:35歳)

 畏国アトカーシャ王朝第18代国王。五十年戦争の末期に病死した前国王デナムンダIV世の跡を継いで即位したが、自ら兵を率いて戦った勇猛な先代と異なり、彼は生まれながらに病弱にして意志も弱く、およそ国王には不向きな人柄であったという。病弱を理由に国政の場に出ようとしないために国政は王妃ルーヴェリアが司り、そんな国王に対する民衆の不信は強かった。
(五十年戦争の終戦から1年後)黒死病にかかり七日七晩高熱に苦しんだ後、天に召された。その死後、養王女オヴェリアと第三王子オリナスとの王位継承問題から畏国を二分する獅子戦争が勃発する。
 五十年戦争の敗北もオムドリアIII世の統率力の無さが原因とする歴史学者も多い。



オリナス・アトカーシャ
Orinas=Astkaasa):王子
(天蠍30日:1歳)

 国王オムドリアIII世と王妃ルーヴェリアの間に生まれた第三王子。二人の兄は生後まもなく死亡(元老院が病死に見せかけて暗殺)したため、畏国の正統な第一王位継承者である。しかし、本当に病弱なオムドリアIII世の実子であるのか疑問が残っている。
 オムドリアIII世の死後、年端も行かぬ子供のため後見人を立てての即位が予定されていたが、後見人が決まらぬまま、王都に上洛したゴルターナ公が王女オヴェリアを国王として即位させたため、伯父であるラーグ公によって無理矢理即位させられた。
 後見人には、ラーグ公が摂政として就いていたが、公が暗殺された後は各地を転々として逃げ回る生活が続く。最終的には呂国へ亡命。



ルーヴェリア・アトカーシャ
Ruvelia=Astkaasa):王妃
(宝瓶1日:27歳)

 畏国国王オムドリアIII世の王妃。ラーグ公の実妹。二十歳のときに王家に嫁ぎ、王との間に三人の子供をもうけたが、上の二人はどちらも生まれた後すぐに息を引き取ってしまい、三男のオリナス王子だけが世継ぎとして生き残った。オムドリアIII世は病弱を理由に国政から遠ざかっていたため、実際の執政は彼女が担当していたが、その独裁的な政治から元老院議会とは対立していた。
 国王の死後は、政治をさらに私物化し、方針に逆らう者はたとえ王族や元老院議員であろうと容赦せず排斥してしまったことで貴族や議会との対立を深めていく。
 オヴェリア王女がゴルターナ公の手に渡り、ゴルターナ公が上洛すると、息子であるオリナス王子即位のためにゴルターナ公側近のグルワンヌ大臣をそそのかしてオヴェリア王女を誘拐させた事件の首謀者であるとして、ベスラ要塞に監禁された。その救出のため、兄・ラーグ公によって北天騎士団がベスラ要塞に派遣され、獅子戦争が勃発する。
 彼女自身は、その後の戦闘で行方不明に。





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