2010,07,19, Monday
堀越孝一:著/サントリー博物館文庫
(時は15世紀前半、党派対立とイギリス王家の支配にゆれるフランス、パリの町の様子をひとりの男が伝え残した。多くの人の手を経て、現在ヴァチカン法王庁図書館に収まる『パリ一市民の日記』は、中世パリの日常生活をつぶさに今に伝えてくれる。さあ、この日記を片手に中世パリを歩いてみよう。小麦の不足で混ぜものをしたパン、セーヌ川の氾濫、例年以上に冷え込む冬、高騰する薪の値、「むすめ」と呼ばれるジャンヌ・ダルクの噂…、現場を見た克明な記載から大文字の歴史が記しえない庶民の歴史を読み取る。
一冊の本/その後、十日か十二日ほどして/雪と氷、そうして薪/かねがないなら、くるみパンを喰えばよいのよ/いちじくもなつめ椰子の実も喰わぬ/だいたいが、一個二ドニエもしないパンなんて/雨のサンマルタン門外/むかつく麦酒は新酒のぶどう酒/まっとうの飲料/日記の筆者を狩り出す)
読んだのは1985年のサントリー版ですが、2007年にちくま学芸文庫から出ているので、そちらの方が手に入るかも。
『パリ一市民の日記』を読みときながら、パリの地理やパンの値段と当時の貨幣制度を比較し、或いは書かれているものが実際に何だったのか想像し、当時のパリの実際の生活を覗き見る。
ただ、まとめて書いているというよりは思いついたことを書く語り口調なので、少々話が飛んだりするのが読みにくいのと、換算を文章でやってしまうので、読みながらいちいち計算はしないと思う。
500年前の一用語についても、これだけ混乱しているもので。歴史ものの難しさを感じる。
ジャンヌ・ダルクの同時代を扱う一冊として。


(時は15世紀前半、党派対立とイギリス王家の支配にゆれるフランス、パリの町の様子をひとりの男が伝え残した。多くの人の手を経て、現在ヴァチカン法王庁図書館に収まる『パリ一市民の日記』は、中世パリの日常生活をつぶさに今に伝えてくれる。さあ、この日記を片手に中世パリを歩いてみよう。小麦の不足で混ぜものをしたパン、セーヌ川の氾濫、例年以上に冷え込む冬、高騰する薪の値、「むすめ」と呼ばれるジャンヌ・ダルクの噂…、現場を見た克明な記載から大文字の歴史が記しえない庶民の歴史を読み取る。
一冊の本/その後、十日か十二日ほどして/雪と氷、そうして薪/かねがないなら、くるみパンを喰えばよいのよ/いちじくもなつめ椰子の実も喰わぬ/だいたいが、一個二ドニエもしないパンなんて/雨のサンマルタン門外/むかつく麦酒は新酒のぶどう酒/まっとうの飲料/日記の筆者を狩り出す)
読んだのは1985年のサントリー版ですが、2007年にちくま学芸文庫から出ているので、そちらの方が手に入るかも。
『パリ一市民の日記』を読みときながら、パリの地理やパンの値段と当時の貨幣制度を比較し、或いは書かれているものが実際に何だったのか想像し、当時のパリの実際の生活を覗き見る。
ただ、まとめて書いているというよりは思いついたことを書く語り口調なので、少々話が飛んだりするのが読みにくいのと、換算を文章でやってしまうので、読みながらいちいち計算はしないと思う。
500年前の一用語についても、これだけ混乱しているもので。歴史ものの難しさを感じる。
ジャンヌ・ダルクの同時代を扱う一冊として。
日記のなかのパリ
価格:893円(税込、送料別)
パンとぶどう酒の中世
価格:1,155円(税込、送料別)
| history::gilles/jeanne | 11:29 | comments (x) | trackback (x) |
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